リモートデスクトップをサインアウトせずに、切断したままのユーザーを自動的にログオフさせる方法

Windows Serverをリモートデスクトップ接続して複数人で利用していると、閉じるボタンで画面を閉じてしまう人が出てきます。

サインアウトせずに閉じるボタンで画面を閉じてしまうと、サーバー内にログイン状態で起動し続けてしまい、サーバーのメモリを無駄に使用し続けたり、他の人がサインインできなくなる場合があります。

この場合、管理者権限のあるユーザーが、タスクマネージャから、手動でユーザーを強制的にサインアウトさせる方法がありますが、ユーザー数が増えて来るとその都度管理者が切断を手作業で行うことが難しい場合がありますので、一定の時間が経過したら自動的にサインアウトさせてしまうことができます。

「Windows Server 2008 R2」の場合

[リモートデスクトップセッションホストの構成]から設定することができます。この機能は、[管理ツール]メニューの[リモートデスクトップサービス]の中にあります。

1.[リモートデスクトップセッションホストの構成]を起動します。

2.画面左側で[RDセッションホストの構成]をクリックします。

3.画面中央[サーバーの構成]の[接続]にある[RDP-Tcp]を右クリックして、[プロパティ]をクリックします。

4.表示された[RDP-tcpのプロパティ]ダイアログで、[セッション]タブを開きます。

5.上の段の[ユーザー設定よりも優先する]チェックボックスをONにし、[切断されたセッションの終了]を適切な時間に設定します。
([10分]くらいが適当かと思いますが、利用状況によって選んでください。)

6.[OK]ボタンを押し、[RDP-Tcpのプロパティ]ダイアログを閉じます。

「Windows Server 2012 R2」の場合

Windows Server 2012 R2の場合は、リモートデスクトップサービスをインストールしないとリモートデスクトップセッションホストの構成が使用できないため、ローカルグループポリシーを変更します。しかし、ローカルグループポリシーエディタもメニューには表示されていません。

1.Windows Serverの検索チャームに「mmc」と入力して検索して「管理コンソール」を起動します。

2.[ファイル]メニュー → [スナップインの追加と削除]をクリックします。

3.[スナップインの追加と削除]画面の左側にある[利用できるスナップイン]から[グループポリシーオブジェクトエディター]を選択し[追加]ボタンをクリックします。

4.[グループポリシーオブジェクトの選択]画面では、グループポリシーオブジェクトに[ローカルコンピューター]が選択されている事を確認してから、[完了]ボタンをクリックします。

5.[OK]ボタンをクリックして、[グループポリシーオブジェクトの選択]画面を閉じます。

6.画面左側のツリーで[コンソールルート] → [ローカルコンピューターポリシー] → [コンピュータの構成] → [管理用テンプレート] → [Windowsコンポーネント] → [リモート デスクトップ サービス] → [リモート デスクトップ セッションホスト] → [セッションの時間制限]をクリックします。

7.画面中央で[切断されたセッションの制限時間を設定する]をクリックします。

8.画面右側で[切断されたセッションの制限時間を設定する]の下にある[他の操作]をクリックし、表示されたコンテキストメニューから[編集]をクリックします。

9.表示された[切断されたセッションの制限時間を設定する]画面の左上にある[有効]をクリックし、左下の[オプション]にある[切断されたセッションを終了する]を適切な時間に設定します。([10分]くらいが適当かと思いますが、利用状況によって選んでください。)

10.[OK]ボタンを押し、[切断されたセッションの制限時間を設定する]ダイアログを閉じます。